斜め向かいの家の奥様が、老人ホームに入居され何年か経ちました。
たまに、息子さんが来ていたようですがほぼ空家状態でした。
1ヶ月ぐらい前に、その家の息子さんが突然いらっしゃいました。
家を売却したというご挨拶でした。
その一週間後、家を取り壊し始めました。
解体業者さんが3~4人ぐらい毎日来て、取り壊し始めました。
在宅勤務で一日中家に居る日が多かったので、うるさかったです。
解体工事が始まると、朝は必ず責任者の日本人が居るのですが、昼は東南アジア(多分インドネシア)の方だけで工事をしていることもしばしばでした。
建物だけでなく、家財道具も処分されているみたいで、家の中を空にしてからの解体工事のようでした。
この外国人労働者の方々が、実に良く働くのです。
感じもいいのです。
朝の作業開始前から、ちゃんと集合しています。
私が新聞を取りに外に出ると「オハヨウゴザイマス」「ゴメイワクヲオカケシテマス」と挨拶をしてくれるのです。
うるさいので、快くは思ってないのですが、思わず私も
「お互い様です」と返してしまうのです。
やはり、挨拶は重要だと改めて思いました。
近くを通るときも、「コンニチワ」「キヲツケテクダサイ」とか声をかけてくれます。
別の日に通ると「ウルサクテスミマセン」と言うのです。
私も「ご苦労様。暑いのに大変ですね」と答えました
作業が終わると、私の家の前まできれいに水で流して帰っていきます。
何日かすると顔見知りになってしまいました。
そしてある日の夕方、外国人労働者の方3人で廃棄物をトラックの荷台に積み込んでいました。
私はその中のリーダーっぽい人に、「家に粗大ゴミがあるんだけど、一緒に持って行っていただけませんか?もちろん廃棄代は払います」と聞いてみました。
すると「ドンナモノデスカ?」と尋ねて来ました。
「車庫に置いてあるのですけど見てくれますか?」と答えると、外国人労働者はついて来てくれました。
お願いしたものは、150CMぐらいのメタルラックとスーツケースです。
現物を見た外国人労働者は「イイデスヨ」と言って、すぐにメタルラックとスーツケースを持っていってくれました。
お礼を言うと、「オタガイサマデス」と流暢な日本語で答えました。
「おいくらですか?」と聞くと
「ジュースダイ デ ケッコウデス」と、日本人特有のあいまいな表現を使うのです。
なかなか強かで、相当日本語が上手です。
事前に粗大ゴミの廃棄代金を調べていました。
横浜市に粗大ゴミを頼むとメタルラックが1500円、スーツケースが200~300円だったので、2000円を渡しました。
とても喜んで帰っていきました。
多分、金額はいくらでも廃棄してくれたのだと思いますが、私も市に連絡する手間やチケットを買う手間を考えると助かりました。
トータルで1週間近く、作業していたと思います。
今日もどこかで、流暢な日本語で挨拶しながら働いていることでしょう。
しばらくすると、基礎造りのために別の作業員が来ました。
今度は、全員日本人です。
かなり年配の人から、若い子まで3~4人で来ています。
この人たちがひどいのです。
挨拶はしないわ、人の家の塀に寄りかかってタバコは吸うわ、帰った後の道路はドロだらけだわ、最低なんです。
暑いのに大変だとは思うのですが、なんで感じ悪いのでしょうか?
外国人労働者に教育してもらいたいものです。
コンビニで働く外国人も、みんな良くやっていると思います。
すぐに、実力で外国人労働者に負ける時代が来る気がします。
競争相手が日本人労働者しかいなかった、私のような逃げ込み世代は幸せだったのかも知れません。