今晩、MRの友人と神田で飲んで先ほど帰って来ました。
帰りの電車で途中まで、この記事を書いていたので、酔っていますが、記事を完成させてから寝ます。
MR(Medical Representative)とは医薬情報担当者のことで、製薬会社の営業マンです。
彼は、学生時代の友人で大手製薬会社に勤務していています。
MRも昔みたいに、「接待飲み会」や「接待ゴルフ」なども無くなって地味なもんだと言っていました。
そういえば、昔はMRじゃなくてプロパーって呼ばれてました。
彼らも、コンプライアンアス規定や企業倫理とか、業界の規定とかに縛られているようで、だいぶストレスが溜まっているようでした。
「働き方改革」とか「ワークライフバランス」とか言うけど営業には関係ないと言っていました。
内勤者は、在宅勤務とかテレワークとかで働き方改革できるだろけど、営業は難しいと言っていました。
MRも女性が増えているようで、当然女性の管理職もチラホラ出てきているとの事です。
今の時代は情報を提供しなくても、取ろうと思えば、いくらでも取れちゃう時代なので昔の営業とはぜんぜん違うと、昭和のサラリーマンは熱弁していました。
酔いがまわってきた彼は、更に饒舌になりました。
「いろんなMRがいるけど、営業も多様性を尊重しなくちゃいけないんだ!」
「CSRもESGも会社主体ではなく地域社会への貢献、課題解決により次世代の担い手のために、サステナビリティな取り組みが重要になるんだ!」
「そのためには、KPIやKGIで会社としての目標を管理していく必要があるんだよ!」
何を言いたいのか、何を言っているのかサッパリ判らなくなって来ました。
そして突然、「おれADみたいなんだけど」と言い出したのです。
私は「しょうがないんじゃないの。お互い、いい年なんだから」
「おまえのところ、いい薬あるんじゃないの」と聞くと
「うちは無いけど、他社には開発中の薬はあるんだ」との事でした。
「でも、仮に承認されても、症状を抑える程度で改善されるわけではないと思う」
と彼は言いました。
「症状を抑えるってどういうこと?」
「既に、しっかり抑えられちゃってんじゃないの?」
「反応しないんじゃないの?」
何か話がかみ合いません。
そして彼は「特に人の名前が覚えられないんだ」というのです。
その時、私は気づきました!
「AD」ってアルツハイマーの事?
私は「ED」と間違えていました。
何も無かったように、
「俺も人の名前を覚えられないし、思い出せないよ」とフォローしました。
「芸能人の名前なんて、なおさらに出てこないよ。名前が出てきても、間違っていることが多いよ」と彼に言いました。
「この前、娘に “芸人の三千頭身の後藤家は面白いなぁ” って言ったら、“三千頭身じゃないよ” と笑われたんだ」
「そこまでは和やかだったんだけど “三千親等か?” っ言ったら、 “どんだけ遠い親族だよ!” って切れられたんだ」
「他にも “横須賀流星って本名だって知ってるか?” って言ったら、無視されたんだ。
一応、彼をフォローしたつもりでしたが、話してて私の方が重症のような気がして来ました。
私は映画の題名なんかも適当に覚えてます。
指摘されたのは、「3回目の殺人」と「中島、部活やめるってよ」です。
この辺は一字違いで「チャレンジ」出来そうな惜しい間違いです。
何を言っているかは、通じるレベルです。
「マスカレードホテル」は題名が出てこなくて、「原作が東野幸冶のホテルの映画」で凌ぎました。
世の中、間違ったヒントでも答えは導けるのです。
洋画にいたっては、題名はおろか俳優の顔しか出てきません。
年末年始にテレビで放映された「ララランド」と「ドリームガールズ」が一緒になって、「ドリームランド」録画してあるか?といって馬鹿にされました。
彼には
「明日、今日話した内容を覚えて無くても、俺と飲んだこと覚えていたら心配ないんじゃないか」と言って別れました。
私も明日、彼と飲んだこと覚えているか確認してみます。
では、おやすみなさい。
ご参考:AD=Alzheimer's Disease、ED=Erectile Dysfunction