インフルエンザの流行が気になる時期になってきました。
久しぶりに、インフルエンザワクチンを接種してきました。
インフルエンザなんて、小学生の頃に罹ったような、風邪だったような記憶がかすかにある程度だったんです。
私はインフルエンザウィルスに免疫があるんじゃないかと思っていました。
会社の課のほとんどの人がインフルで休んでいるときも、私は罹りませんでした。
昔、営業をしていたとき、インフルエンザに罹っている人(発熱する直前の人)と、1日中車で一緒だったのに、私にはうつりませんでした。
「この人、ずる休みじゃないの?」というくらい毎年罹る人もいるのに、私は数十年間インフルに罹っていませんでした。
私はインフルに罹らない自信があったのです。
しかし恥ずかしながら、ついに今年の1月に、妻→娘経由でインフルに罹ってしまったのです。
私の「インフルに罹らない連続記録」が途絶えたのです。
私の「生まれながらにして、インフルの抗体を持っている人間はいる説」が崩壊したのです。
近所の病院に行き、処方された吸入薬を薬局で吸うと、その日の夜にはほとんど熱も下がりました。
熱は下がりましたが、感染の可能性があるため出社は出来ません。
熱が下がってから、3日間は家で元気にワイドショーを見て過ごしました。
やはり妻や娘より、断然に軽症でした。
私の「生まれながらにしてインフルの抗体を持っている人間はいる説」は崩壊しましたが「私はインフルに強い」という根拠のない自信があります。
とはいえ、「インフルエンザにかからない連続記録」が途切れてしまったった事実を消すことは出来ません。
素直にウィルスに対する負けを認め、ワクチンを接種してきたのです。
インフルといえば、息子が小学校の低学年、娘が幼稚園だった頃のことを思い出します。
寒い冬の日に、妻に頼まれた買い物で、駅前のスーパーに行きました。
今では考えられませんが、この頃の子供たちは買い物に行くだけでも、喜んでついて来ていました。
真冬だったため、上から下までしっかりと防寒し、キャッキャ騒ぎながら買い物に行きました。
スーパーのおもちゃ売り場や、マクドナルドなんかに寄れば大喜びでした。
数十分で済む買い物を、数時間かけて済ませて家に帰ってきた気がします。
家に着くなり、子供たちは先を争って部屋に入り、ファンヒーターにしがみつきました。
すぐにリモコンを見つけテレビを付けました。
私は洗面所から「インフルエンザが流行っているから、先に手洗いとうがいをしなさい!」と怒鳴りました。
私は先に手を洗うため、液体石鹸のポンプを押しました。
ポンプの先に石鹸が固まっていたせいで、液体石鹸が勢いよく、私の右こめかみあたりに飛んできたのです。
慌てて、手でふき取ろうとしましたが、髪の中まで入り込んでしまいました。
こうなってしまっては、水で洗い流すしかないのです。
仕方なく洗面台で首を傾け、手で右こめかみに温水をかけました。
思った以上に液体石鹸の量が多かったのか泡だって来たのです。
こめかみだけではすまない状況になってきました。
あきらめで、蛇口のヘッドをシャワーにし、頭の右半分を洗い始めました。
そこに子ども達が入って来て不思議そうに私を見ていました。
そして私を下から覗きこんできた息子と目が合ったとき、
「パパ、インフルエンザって頭も洗うの・・・」