以前、息子と話していたとき、息子が言った「ありがとうございます」のイントネーションに違和感を覚えた記憶があります。
息子といっても、もうすぐ30歳です。
その後も、お店や電車で聞こえてくる、若い人(30代ぐらいまで?)の「ありがとうございます」も息子と同じイントネーションのような気がしていました。
私が「ありがとうございます」と言うときは、「ありがとうございます」と「り」にアクセントがあると思うのです。
しかし息子や若い人は「り」「が」をほとんど発音してない気がするのです。
「ご」「い」も発音してない感じです。
「ありがとう ざまーす」みたいな感じに聞こえます。
よく言えば、優しそうな言い方で、悪く言えば、だらしない言い方に聞こえるのです。
私は違和感を感じるのですが、若い人は「ありがとうございます」とハッキリした言い方に違和感を感じているのでしょうか?
最近の若い人のイントネーションの平板化とも違う気がします。(かれしー、れいわー)
別に若い人が「ありがとう ざまーす」とバカにして言っているのではないと思います。
確かに、「ありがとうございます」は重過ぎるのかも知れません。堅苦しいのかも知れません。
ちょっと、テーブルのしょうゆを取ってもらったり、時間を教えてもらった程度のお礼は「ありがとう ざまーす」でいい気がします。
燃えさかる炎の中から救出いただいたときや、紛失した5億円のハロウィンジャンボ宝くじを届けていただいた方に対して「ありがとう ざまーす」はない気がします。
とりあえず、昔ながらの「ありがとうございます」から入っていただきたい気がします。
英語でも、
「Thanks!」とか「Thank you very much!」とかで感謝の重みを変えている事はあると思います。
しかし、「ありがとうございます」という、ひとつの言葉のイントネーションを変えることで、感謝の重みを変えることが出来れば便利かも知れません。
だからと言って、間違っても私(オヤジ)が、「ありがとう ざまーす」を使ってはいけないことぐらいは心得ています。
逆に、若い人が自然に出来ることがオヤジにはできないので心配要りません。
・コーヒーのサイズは、S・M・Lでオーダーできる店にしか行きません。
・テイクアウトはしても、ウーバーイーツには頼めません。
・買い物は、○○Payではなく、現金払いです。
・ところてんは食べても、タピオカは食べません。
・リモコンのことをチャンネルと言ってしまいます。
だんだん、例えがおかしくなって来ました。
それでも言ってしまうのは、オヤジの前頭葉が小学生並だからです。
オヤジは、新しい事が苦手なんです。
私もiphoneを持っていますが、ネット、メール、カメラぐらいしか使ってません。
Siry が入っていることは知っていますが使っていません。
音声検索は使いますが、Siryのお世話にはなってません。
ある日の朝、「ありがとう ざまーす」の息子が起きてきて、iPhoneに向かってこう言ったのです。
「Hey Siri, すべてのアラームを止めて」と言いました。
どんだけ、目覚ましかけているのだと思いました。
きっと止めさせるだけでなく、アラームもSiriにかけさせているに違いありません。
「Hello Siriさん, いつも愚息をお世話いただき、ありがとうございます。」
と思いました。
息子が、カップラーメンにお湯を注いだ後、iPhoneに向かってこう言ったのです。
「Hey Siri,タイマー3分」 と、えらそうに言いました。
他にもいろいろSiriに命令しているのだと思います。
Siriを酷使しているのです。
若い人にとっては当たり前のことが、オヤジには驚きなのです。
しかし驚くだけで、真似はしません。
ひたすら驚いて忘れます。
これからも、若作りはせず、適当に生きていこうと思います。
「最後までお読みいただき、ありがとう ざまーす」