木曜日の飲み会で、焼鳥屋に行きました。
珍しく老若男女が集いました。若いといっても30台後半が最若手ですが、私が出席する飲み会では超若手になります。
焼き鳥の盛り合わせを頼んだところ、超若手が食べ易いように串から外してくれていました。
(焼き鳥の串を外すか外さない論は今回のテーマではありません)
すると、その作業を見ていたあるオヤジが「チキンと分けてね」と言ったのです。
その瞬間何が起こったのか、雰囲気が一変しました。
私でも時空がズレたのが判りました。
しかし、そこは大人の飲み会。
特に触れるでもなく、攻撃するでもなく、その場をやり過ごしました。
オヤジは、この地殻変動に気づかないのです。
更に、トイレに立った人に向かって「いっトイレ」
醤油さしを持って「ショウユうことを言うな」
割り箸をかざして「ワリバシッちゃいけねーよ」と畳み掛けて来ました。
もはやオヤジギャグというより、ハラスメントです。
以前、“チコちゃんに叱られる!”で、「オヤジギャグを言うのは、脳のブレーキが効かなくなっているから~」とチコちゃんは答えていました。
これは、オヤジギャグを思いつく側頭連合野の暴走を、加齢による機能低下で前頭葉が抑えられなくたっているためということらしいです。
前頭葉の働きは、20歳台をピークに、50歳を境に急降下するそうです。60歳では小学生並みだそうです。
確かに若い人は「コーディネートはこーでぃねーと」なんって事は絶対に言わないと思います。
これは、こんなくだらないことを側頭連合野が発想したら、“田舎町に彗星が落ちて湖ができる”ぐらいに危険を感じ、前頭葉がブレーキをかけるのでしょう。
ところで、側頭連合野もかなり強烈な響きがあります。
関東連合ぐらい強そうなイメージあります。
一方、前頭葉は、葉っぱの癒し系のイメージがあり関東連合にヤラレないか心配になります。
私の癒し系前頭葉だって「コーディネートはこーでぃねーと」なんてことが浮かんだら、私の関東連合に立ち向かうと思うのです。
オヤジギャグに対しブレーキをかける自信はあるとは言え、脳のブレーキが効かなくなっていることは否めません。
妻や娘に、言わない方がいいと判っている事を言ってしまったり、嫌われると判っているのに口から出てしまったりします。
クソオヤジです。
この症状は完全にブレーキが効かなくなっています。
自動ブレーキを装着したい気分です。
時に、ダメ押しをして更に雰囲気を悪くしてしまうことがあります。
ブレーキとアクセルの踏み間違いです。免許返納です。
飲酒帯びの際は、輪を掛けてくどくなるのも自覚しています。
このように、若いときと比べて、くどくなったことは認めているのですが、
焼き鳥屋の「チキンと分けてね」オヤジと一緒にされたくはないのです。
そもそも、オヤジギャクとは何なんなのでしょうか?
定型的な、昔から言われているようなオリジナリティーが欠如しているダジャレでしょうか?
漫才でサンドイッチマンが“モンスターペアレント”を“マンチェスターユナイテッド”と聞き間違えたり、“責任者呼べ!”を“テクニシャン呼べ”と聞き間違えるネタは受けていました。
ナイツの“こう見えても”を“こうもん見えても”の言い間違いも受けていました。(観客が若い人だったかどうかはわかりませんが)
これはダジャレではなく、ありえない聞き間違え方が面白いのでしょう。
焼き鳥屋で、店のオヤジ向かって「テクニシャン呼べ」と言って受けるわけはありません。
私が唐突に、こうもん見えても~と言い出したら、場を凍りつかせるどころかハラスメントで訴えられるかも知れません。
そもそも、漫才のネタを真似ようとすることで、興ざめされてしまうのでしょう。
きっと、こんなことを考えていること自体、前頭葉の機能低下が顕著なのかもしれません。
若い人は、感受性が豊かだから物事を感覚的に捉えやすいのではないでしょうか?
オヤジは感受性が低下し感覚でうまく捉えられず「どうして」「なぜ」「なんで」とくどくなっていく気がします。
小学生並の前頭葉機能しか持ち合わせていないのでお許しいただきたいと思います。
今、小学生には「うんこ漢字ドリル」に続いて「ダジャレ漢字練習帳」が流行っているそうです。
私も、この夏休みに「うんこ漢字ドリル」と「ダジャレドリル」に挑戦します。
さよなラッキョー! またコンドミニアム!