在宅勤務も1週間が経過しました。
在宅勤務当初は、慣れないビデオ会議や電話会議で戸惑いました。
思った以上にチャットの申し込みもありました。
勤務開始時刻、終了時刻、休憩時間など融通が利くわけですが、逆に在宅だとON-OFFの切り替えが難しいのです。
通常勤務は、会社を一歩出てしまえば仕事は終わるのです。
出社前、出社後のメールなんて基本対応はしません。
在宅勤務は、さぼることも可能ですが、いつまでも働くことも可能なのです。
家を出ることが少ないせいか、お腹も空かない気がします。
予想外にストレスが溜まるものだと思いました。
そこで、ストレスが溜まらないように、”仕事に集中しない” ことにしました。
私の仕事部屋は半地下で、暖房はアラジンの石油ストーブなのです。
一日中、石油ストーブをつけていると結構、灯油が消費されるのです。
なんか、暖房のためだけに燃料計のゲージが減っていくのが、もったいない気がして料理をすることにしました。
一応、仕事がメインなので料理と言うほどのものではなく、ほっておけばいいものです。
金曜日の朝食を終え、買ってあった安納芋3つを濡らしたキッチンペーパーに包んで、さらにアルミホイルに包みました。
このアルミホイルとお茶を入れた水筒を持って「行ってきます」と元気に仕事部屋に降りて行きます。
ライターでアラジンストーブに点火し、アルミホイルを載せました。
そして、パソコンを立ち上げ午前の仕事を始めました。
40分ぐらいして、アルミホイルを空けると安納焼芋の完成です。
朝食を食べ40分ぐらいしか経ってないので1個だけ食べて、残りは奥さんにあげました。
もう少し時間のかかる料理を考えたいと思います。
普段、焼芋なんか食べないのですが、ものすごく美味しかったです。
スイートポテトの様に甘く、あっという間に水筒のお茶がなくなります。
昼食が終わり、午後のお料理の時間です。
昨日買っておいた牛筋をを適当に切って鍋に入れ、ショウガの欠片と葱の青い部分を入れて、仕事部屋に向かいました。
今度の料理は、ただひたすら煮込むだけです。
途中は、時々水を足しアクを取りました。
午後は、社内のビデオ会議があったのですが、まさか誰も、私が席の横で牛筋を煮込んでいるとは思はないでしょう。
あまりの、しょうもない会議に、私は席を離れ、鍋のアクを取り始めました。
綺麗になったスープをながめ、満足していました。
すると、パソコンから私を呼ぶ声がしました。
私はあわてて席に着き会議に戻りました。
「どうしたんですか?」
「取引先から電話があったんだ。でも綺麗に解決しておいたから心配ない」
と答えました。
その後も、時々アクを取り。綺麗に解決しておきました。
18時頃、午後の仕事を終了させました。
牛筋は4~5時間煮込んだことになります。
牛筋とスープを少し残し、スープを別の鍋に移しました。
牛筋と少し残したスープに、コンニャク、大根、ニンジンを加え、酒、や味噌で味付けしまし、さらに1時間煮込みました。
移したスープはコラーゲンの塊で、冷えてプルンプルンに固まってます。
このスープは何に使えるのでしょうか?
今、誰かに「ご趣味は?」って聞かれたら
迷わず「アクを取ることです」って答えそうな気がします。
きっと友達ができないタイプな気がします。
とにかく牛筋の煮込みの完成です。
非常時居酒屋の開店です。
乾杯!