通勤のため、最寄の駅に隣接した駐輪場を借りていました。
かれこれ20年近くは借りていたと思います。
3か月毎に7800円(2600円/月)を、月末に支払っていました。
ちょうど、今年の1月末が支払日だったのですが、うっかりして1月中に支払えませんでした。
2月1日~2日は土日のため駐輪場は使用しませんでした。
2月3日(月)、朝は時間が無いので、いつものように駐輪場に自転車を止め会社に行きました。
帰りに2月分を支払えばいいと思っていたのです。
帰りに駐輪場に行くと、自転車のハンドルには「160円未納」の紙が貼られていました。
160円?160円とは1日分の駐輪代なのです。
私は、あわてて管理小屋に行くと。
本日分の駐輪代160円を請求されたのです。
私は、「2~4月分の駐輪代を払いたい」と言ったのですが、拒否されたのです。
「1月中に支払が無かったので、契約解除となりました」と言われたのです。
「月極め契約をするには、新たに申し込みが必要ですが、今は順番待ちの方が多いので、申し込みは受け付けていません」と言われました。
確かに、1月31日までに支払わなかった私が悪いのは認めますが、20年間、滞納すること無く支払い続けてきた者に、2日滞納しただけで契約を打ち切るとは厳しすぎるのではないでしょうか?
怒り心頭に発しながら、長い長い下り坂を、プレーキいっぱい握りしめて帰りました。
冬空でした。
翌日の2月4日の朝、駐輪場のオヤジに160円を払い、自転車を停めました。
この駅の駐輪場は、鉄道会社の関連子会社が管理しているのです。
会社に行っても、怒りは収まらず鉄道会社のお客さま相談室に電話をしました。
そして、恨み辛みを込めて、20年間契約していた駐輪場を解除された旨をオペレーターの女性に話しました。
「期限内に支払わなかったのは、こちらの落ち度ですが、駐輪場で決められた時間内でなければ支払えないような、不親切なシステムにも問題があるのではないでしょうか?
月末に出張だったり、管理人の勤務時間内に帰宅できないこともあるんです! 急病になることだってあるんです!
それだけ厳格な対応をするなら、駐輪場側も口座引き落としや振込口座を設けるなどの対応をするべきではないでしょうか?」と旧態依然とした支払方法でユーザビリティがよくないことを訴えたのです。
「私は駐輪場だけではなく、貴社の鉄道も利用しているのです。系列のデパートも利用しています。貴社の株主であったこともあるんです」(?だからどうした)
と電話口で的外れな怒りもぶちまけました
更に、「新たな申し込みは受け付けないとは、失礼すぎるのではないでしょうか!」
オペレーターの女性は、かなりこちらに同情的な感じで対応してくれました。
厄介なやつに絡まれないようにしていたのかもしれません。
オペレーターの女性から、「駐輪場の管理会社から連絡させるので、しばらくお待ち下さい」と言われ電話を切りました。
すると、すぐに駐輪場の管理会社から連絡が来ました。
契約を継続してくれることを期待していたのですが、「契約解除は決まりなので、申し訳ないが理解して欲しい」との内容なのです。
だた、「新たに申し込めないということは無いので、申し込みをして欲しい。
駅の駐輪場の担当には、申し込みを受け付けるように連絡しておくと」の事でした。
同情してくれたのは、オペレーターの女性だけでした。
その日の帰り、自転車を取りに駐輪場に寄り、新たに申込書を提出してきました。
駐輪場のオヤジから「申し込みが溜まっているので、数ヶ月はかかるかも知れません」と言われました。
「空きが出たら電話します。3度掛けて、繋がらなかったらキャンセルと見なします。だから、駐輪場から電話があったことが判るように番号を登録しておいて下さい」と偉そうでした。(確かに繋がるまで、掛け続けてはいられないのでしょうが・・・)
だいたい、会社には、月に20日ちょっと出勤しています。
毎月の駐輪代は、160円×20日ぐらい=3,200円ぐらい支払うことになります。
月極めだと、2,600円/月なので、日払いだと600円/月ちょっと損をすることになります。
160円×16日=2,560円なので、4日間だけ駅まで歩くか、会社に行かない日があれば損はしないのです。
“ケチで小さい男” の私は、駐輪場のオヤジに会いたくないこともあり、2月5日から、自宅~駅までの約18分の道のりを歩きは始めたのです。
この時期は寒いので、早足で歩いても汗をかくこともなく、そんなに苦痛ではありませんでした。
会社の昼休みも少し歩ていたので、日に1万歩近く歩いていました。
2月中、1万歩を歩き続けていたら、体重も若干減って、体調もよくなって来た気がしました。
そして、3月に入り、ご存知、在宅勤務になり、ほとんど出社しませんでした。
4月20日、駅の駐輪場のオヤジから電話が来ました。
「5月1日から、空きが出ましたので申し込みに来て下さい」との事です。
「在宅勤務なので、5月1日からは契約しません」と断りました。
「また、契約が必要になったら、新たに申し込めばいいですか?」と聞くと、
「では保留として、また5月20日ごろ、6月の契約確認の電話をします」との事でした。
2月の契約では1日も待ってくれなかったのに、来月また電話するというのです。
学校は休みだし、在宅勤務は増えているし、駐輪場は相当空きが出ているのだと思いました。
5月20も6月20日も契約確認の電話が駐輪場のオヤジから来ましたが、断りました。
もうすぐ、8月1日~の契約の確認の電話が来る頃です。
今も私は、1~2日/週の出勤ですので、今回もお断りする予定です。
毎月、16日以上出勤するようになったら、契約を考えるつもりです。
私の業務内容では、今後も在宅勤務が定着しそうです。
働き方が変わってしまった気がします。
情け容赦なく駐輪場の契約を切られたおかげで、2月から7月までに15,600円が浮きました。
コロナ禍で、唯一得したことです。
今度の出社日は、自転車で駅まで行ってみるつもりです。
久々に駐輪場のオヤジに会って、160円を支払ってこようと思っています。