先日、「人間ドック」に行ってきました。
そいうえば、普段、何の抵抗も無く「人間ドック」って言いますが、ドックって何ですが?
まさかDogじゃないですよねぇ・・・人間犬
船のドックって横須賀や佐世保のイメージがありますが、造船所や修理、検査施設ですよねぇ。
人間を船に喩えているんですよねぇ。
船の検査の方が、緻密に行われるのかもしれませんが。
俗語なら面白いですが、「人間ドック」って正式名称なので不思議な気がします。
「人間ドック」の由来はどうでもいいのですか、その検査結果が在宅勤務中に届きました。
尾篭な話で恐縮ですが、結果は便潜血が「陽性」だったのです。
以前、大腸検査で「憩室」があると診断されたことがあり、またそこに炎症でも起きたのだろうと思いました。
ちなみに「憩室」とは大腸の壁にポケット(凹み)ができる症状で、そんなに気にすることはないとの診断でほったらかしていました。
とは言え、再検査の指示がありましたので、近所の胃腸科クリニックを受診しました。
当然、大腸検査を行うことになります。
先生は軽く「明日やる?」って言うのです。
この時期、胃腸科のクリニックは空いているみたいで(このクリニックだけかもしれませんが)、いきなり明日って言うのです。
明日は空いていたのですが、心の準備と、暇なオヤジに見られたくなかったので、「明日はちょっと・・・」と言うと、
「じゃ明後日」と言われました。
これ以上、有無を言わせない圧力を感じ、「では明後日でお願いします」ということになったのです。
大腸健診は2回目なので、特に不安はないのですが検査前の準備が面倒臭くて、憂鬱でした。
看護師さんから、事前の説明を受けました。
検査前日の朝、昼、晩の検査食を選んでいただきますとの事でした。
看護師さんから、「A 食( 朝:鶏と卵の雑炊、昼:ゼリー2個とビスコ、夜:煮込みハンバーグと白がゆ)とB食 (朝:鯛のおかゆ、昼:和風ハンバーグと白がゆ、夜:コーンポタージュ)ですが、どちらにしますか?」と聞かれました。
どちらにしますか?と言われても悩んでしまいます。
検査が13:30なので、前日の夜がボリュームある方が空腹に耐えられると思い、A食を買って帰りました。
いいか悪いか知りませんが、前日の夜は、ノンアルコールビールとA食の和風ハンバーグと白がゆで、結構満足して就寝しました。
検査当日の10時から、500mlボトルの「ムーベン(腸洗浄剤)」を約2時間かけて飲むのです。
「ムーベン」というネーミングもふざけているのですが、これがつらいのです。
空腹のつらさなんかすっかり忘れていました。
「ムーベン」をコップに45ml入れて、水を加えて180mlに希釈し、10分かけて飲むのです。
500mlボトルですので、11杯も作れてしまうのです。
約2Lの水を、2時間で飲むって結構きついのです。
ビールなら簡単かもしれませんが、2Lって想像以上です。
「ムーベン」の成分は、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウムなどです。塩や重曹なんか、そんなに飲めるもんじゃないのです。
従順な私は、3杯目を飲み終わった頃から、トイレに入り浸るようになっていました。
この時期、2枚重ねのトイレットペーパーが買い占められてなかったことに感謝しました。
11杯を飲み干したあとの、便器は水を流す必要がないほど澄んでいました。
お腹で状態はまさにムーベンなのです。
お腹はスッキリしているのですが、トイレに入り浸っていたせいか局所的に違和感を覚えていました。
検査には、鎮静剤を使用してもらう予定でしたので、歩いてクリニックに向かいました。
受付を済ませ、看護師さんから「トイレはよろしいですか?」との問いかけに、
「大丈夫です」と答えました。
「検査では、一点の曇りのない大腸をご覧ください」と思っていました。
看護師さんは「では、検査着にお着替え下さい。パンツは、穴が開いているのが後ろですので間違えないでください!」と念を押されました。
更衣室で着替える際、確認にため、穴の空いているを方を前にしてはいてみました。
確かに用は足し易そうですが、落ち着きません。
言われた通り、穴の開いている方を後ろにして更衣室を出ました。
看護師さんから、指示されたベッドに寝かされ、「次ですのでこのままお待ちいただきます」と言われました。
ベッドのまま検査室に入るとの事で、鎮静剤の点滴もつけられました。
ベッドはカーテンで仕切られ、隣は見えないのですが、検査が終わった方が左隣にいるようでした。
右隣には、私が点滴をつけている間に、検査室からベッドが戻って来たようでした。
ひっきりなしに、検査が行われている感じでした。
いよいよ私の番になり、検査室に突入しました。
先生から「よろしくお願いします」とご挨拶をいただきました。
私も「こちらこそよろしくお願いします」申し上げました。
先生におしりを向けると、手際よく先生の指が入って来ました。
すばやくゼリー状の麻酔薬(キシロカイン)が塗られたと思うまもなく、カメラが挿入されたようです。
ほとんど、違和感もありませんでした。
先生テクニシャンだと思いました。
大腸健診は2回目だとの余裕もあり、検査を受けながら、終わったら帰りに酒でも買って、お疲れ様会でも、一人で開催しようかとか考えていました。
すると、プチン、プチンと2回、前回の検査では経験したことのない作業があった気がしました。
なんかいやな予感がしました。
検査が終わり、元の位置にベッドを戻されると、「しばらくお休み下さい」と看護師さんに言われました。
そして「大腸内視鏡検査を受けられた方へ」と赤紙を渡されました。
そこには「ポリープ切除を受けられた方」に○がしてあり、ポリープ切除後の注意が記されているのです。
“えー切られたの! 憩室炎じゃなかったの!”
休憩が終わり、後ろ穴のパンツを脱ぎ捨て、私服に着替えました。
そして、先生の説明を受けました。
「2つポリープを切除しました。ひとつは5mm、もうひとつは10mmです」
内視鏡の写真も見せてくれました。
10mmのポリープには切られたあとには、クリップが写っていました。
外れないように頑張ってとクリップに祈りました。
「ポリープ切除後2週間は、激しい運動、刺激物、アルコールは避けて下さい」と言われました。
2週間後、生検の結果がわかるのとのことで、予約を入れて帰って着ました。
その日のお疲れ様会は中止となり、うどんとバナナを買って帰りました。
検査から、本日で1週間が過ぎました。
異常もありませんでしたので、自己判断で本日よりアルコールを解禁いたしまします。
“1週間もアルコールを飲まずに耐えた私と、ポリープの跡を挟んで耐えたクリップに乾杯!”
*50歳を過ぎたら、大腸内視鏡検査をおすすめします。